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『老いる』は人間の特権~老いの捉えは時代により変化

 

前回のブログ(Wの老いを受け入れる)の続きです。

~更年期世代50代・母親80代~

 

今回は『老い』についての歴史的な変化を概観しながら、人生後半を楽しく生きるヒントになったらと思います。

 

  1. 『老い』とは?
  2. 老いの歴史・区分が生まれたのは社会保障制度のため?
  3. 老いても自分の意識で選べる時代?私が考える『老い』

 


1.老いとは?

 

一般的には年齢を重ねることによって生じる身体的、精神的、社会的な変化を指します。

具体的には、体力や記憶力の低下、病気のリスク増加、社会的役割の変化などが含まれます。

 

医学的には、老いは生物学的なプロセスであり、細胞や組織の機能が徐々に低下することを意味します。

これには、細胞の再生能力の低下、免疫機能の低下、ホルモンバランスの変化などが含まれます。

 

老いは避けられないプロセスですが、健康的な生活習慣や適切な医療ケアによって、その影響を軽減することができます。

 

では、まだ医療などが発達していない古代など大昔はどうだったのでしょうか?

 


2.老いの歴史・区分が生まれたのは社会保障制度のため?

 

こちらは『歴史を面白く学ぶコンテンツラジオ(COTENRADIO)』さんの

36‐1・2【老いと死の歴史編1・2】のお話から一部ご紹介。

(興味のある方は、ぜひ、ポットキャストで全編きいてみてください)

 

昔は『老人』とか、そういう区分がなく、年齢ではなく、働けなくなったら老いとみなされていたそうです。

 

個人差が大きかったとのこと。

 

ヨーロッパでは、中世頃より、そのような区分(今でいうところの定年・引退)ができ、

それは社会保障制度のため、国家政策として先進国に広がった(1950年代頃より)。

 

老人とみなされた人を社会がどう扱ってきたかは、いくつかの複雑な要素がからみあい決まっていく。

 

例えば、社会的階層・富のストックがあるか?・社会的な通念や宗教・人数や若者との関係性等

時代やエリアによって全く違うとのこと。

 

みなさんは、『老い』という言葉を聞いて、どんなイメージがありましたか?

 

そして、老いに関する歴史に触れ、どんなことを感じましたか?

 


3.老いても自分の意識で選べる時代?『私が考える老い』

 

働けなくなったら『老い』とみなされた時代は

生き延びていくために必死の時代だったのかもしれない…

 

マズローの欲求5段階で例えると

生理的欲求・安全欲求を満たすために働く…

 

今はどうでしょう?

 

社会も、人の精神も発達し

そして技術革新の恩恵も受け

働き方も変化してきている時代…

 

働くことの意味も

生活のためはもちろんだけど

それ以外の遣り甲斐や充実感など

精神的な何かも求める時代に…

 

 

同じ生き物でも、鮭は、産卵のために生まれた川に戻り、産卵後に命を尽きることが多い。

 

でも人間は、人生後半の『老いる』という時間が与えられています。

 

今までの人生を振りかえったり

 

やり残したことにチャレンジしたり

 

次の世代の人をサポートしたり

何かを残したり…

 

そう思うと、『老いる』プロセスは、精神性の成長のように感じるのです。

  

年齢を重ねるごとに

体はアチコチ痛くなったり

少しずつ動かなくなっていきますが…

 

これからの時代は

ITやAIの恩恵を利用することで補えることも増える

 

今の時代、老いをどう捉えるか?どう生きるかは、自分の意識で選べる時代になったと私は思います。 

 

人生後半を豊かに味わっていきましょう♪