プロフィールに書ききれなかった内容を、3つのStoryに分けて綴っています。
結婚後は夫の転勤もあり、新天地で1年ぐらい専業主婦を経験し、その後はパートで仕事復帰します。
その間、『家族や親しい友人のメンタルの不調や大病・死』が重なりました。
今までも看護師として死に向き合ってきましたが、家族や親しい友人の死(二人称の死)を目の前に、表現しがたい感情を感じるようになりました。
家族や親しい友人などの近親者は、今までの積み重ねてきた関係性・歴史があり、そこには自分自身の存在も含まれます。
その存在を失うことに対する、悲しみ・淋しさ・受け入れられるだろうか?という不安が入り混じっていたのかもしれません。
当時は、その何とも言えない思いを支えになる何かが欲しい…と思い、死生観の探求が始まります。
以前から関心のあった、心理学やカウンセリングも学ぶために通信制の大学に編入し、日本人の死生観について文献研究したり…
卒業後も、仏教をベースとした死生観に関するセミナー等にもいくつか参加しました。
当時の私なりにいきついた支えは、
『その人なりの循環する死生観を持つこと』
『現代風の形で、死を意識することを自分たちの生活に取り戻す』でした。
興味のある方は、ブログ内の『死生観』の項目で綴っているのでご覧ください。
そして、より身近な人の健康や命と向き合う中で
等も強く意識するようになりました。
同時に、病気と真剣に向き合う友人の姿を通して、
『病気は決して辛いだけの存在ではなく、大切な気づきを与えてくれる存在でもある』と捉えるように変化しました。
この辺りから、起きた出来事に良い悪いはなく、『どう捉えるか』なんだなという意識が芽生えてきます。
そして40代に差し掛かるころ、ちょうど夫の転勤・新居への引っ越しなどが重なり、新たな場所での新生活がスタートします。
久しぶりにフルタイムで仕事に復帰しました。
元々関心のあった、初めての分野への転職でしたが…
環境の変化・身体的な変化・色々と相まって、途中で心身のバランスを崩しそうになります。
自分の弱さや課題と向き合った大切な経験でした。
父が脳出血で倒れたことも重なり、退職し、自分の心身を整えながら、母の介護のサポートに…
この経験は、日頃からの『心と体の健康セルフケア・ストレスケア』はとても大切だなと実感させてくれました。
そして、自分を整えるツールとして、アロマセラピーを始め、様々な療法や統合医療について学ぶ機会となります。
この年になると、転んでもただでは起き上がらないですよね!
何かをつかんで起き上がる(;^_^A
その中でも、アロマセラピーに一番エネルギーと時間を注ぎこみました。
もともと、好奇心が旺盛で、やってみたい!と思うことにはチャレンジするタイプです。
アロマセラピストの資格取得後は、自宅サロンから始め、その後、ご縁があり、メディカルアロマを取り入れているクリニックに就職し、
看護師とセラピストのダブルワークを数年経験しました。
メディカルアロマサロンでの施術や、訪問アロマケアを通して、香りとタッチケアが患者さんの笑顔が引き出してくれ、アロマセラピーの魅力を改めて実感しました。
同時に、医療の中に代替補完療法を取り入れる際の課題や役割なども知ることができました。
とにかく、色んなことにチャレンジさせてもらった時期で、感謝しかありません。
仕事以外でも、実家の両親へアロマケアをさせてもらうことで、とても豊かな時間を過ごすこともできました。
父が亡くなったあとに感じましたが、私にとっての予防的なグリーフケアに繋がっていたと感じます。
そして介護アロマケアとして、必要とされている方に届けたいと思うようになりました。
その後、在宅での生活を支える訪問看護にも関心が向くようになり訪問看護ステーションへ転職します。
訪問看護では、在宅で暮らしている高齢者の方の健康観・死生観に触れさせて頂き、その方の生き方に寄り添う難しさや喜びを知り、
予防介護教室でのアロマ講話のご縁も頂き、地域の高齢者の方のニーズにも触れる機会もありました。
多様な価値観があり、治療やサービスを含め、多くの選択肢がある中、最終的には『自分がどう生きたいのか?最後を迎えたいのか?』が問われ、超高齢社会となった今、重要なテーマだと感じました。